大船のマンション建設問題

鎌倉のマンション問題「市長の開発許可違法」/横浜地裁 : ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞

同問題をめぐっては、同審査会が2005年12月、建設用地が道路に接していないとして、市の開発許可を取り消す裁決を出した。事業者は計画を修正し、再び市から開発許可を取り付けたが、同審査会は07年1月、「新たに申請を出し直して手続きを進めるべきなのに、当初申請の補正で開発を許可したことは行政不服審査法上違法」などとして、2度目の取り消し裁決を出していた。

 この日の判決で、北沢裁判長は「鎌倉市長は(1回目の裁決後)残存した(当初の)申請を裁決に従って不許可処分にすべきだった」と指摘。当初申請の補正で再び開発許可を出した市の手続きについて、「同一事情の下で同一内容の処分を繰り返すことが許されない(行政不服審査法上の)裁決の拘束力に反する」と違法性を認定した。

数年前からもめている、大船観音横のマンション建設問題。

  • マンション建設について鎌倉市が開発許可を出した。
  • それに対して反対運動が起こる。
  • 県の開発審査会が市側の許可の不備を理由に開発許可を取り消し。
  • 当初申請の補正で鎌倉市は再度許可。
  • 県は再度許可取り消し。

なんとも締まらない話の流れだが、さらに訳が判らないのは、
開発事業者が、この結末について鎌倉市ではなく神奈川県を訴えたこと。

本筋から言えば、ずさんな許可を出した鎌倉市に対して損害賠償請求でも起こせばよさそうなものだ。
二度目の申請の際に、補正ではなくて新規計画として再提出すれば、これはまず通ったはずなのだから。
補正で可とした市担当者のミスであろう。


事業者が再々度の申請を新規計画として提出し、それが認可されるのだろうか。
このまま反対運動が続き、計画が立ち消えになるのかもしれないし、先行きはまったく解らない。

しかし、現場に行ってみれば全く違う次元で心配である。
工事が中断されたままの現場では、斜面を崩した崖に応急的な養生がされているだけで、非常に危険な状態である。大雨が降ったら、すぐ下を通る道路に大規模な土砂崩れが起きる可能性が高い。
こんな事をやっていないで、さっさと対処してもらいたいものである。しかし、原状回復は難しいのではないだろうか。